牧家のこだわり

牧家のこだわり

わたしたちは、「健康な牧草を食べて健康に生活する牛から搾った生乳を、
新鮮なうちに工場で、その特性を損なわないよう処理」した牛乳を作っています。

健康な土づくり

土づくりは良い牧草を得るために、とても重要なことです。
わたしたちは地質学者の指導のもとに、牧場の土の下にある岩類までつきつめて特性を分析しました。同じ牧場の中にも、地形や水流の違いで、多彩な顔があることを知り、驚きました。土壌・土質の性格に応じて、次のような改良を加えています。

(1)施肥による科学的改良

(例えば天然の岩由来の石灰散布)

(2)物理的改良

「温度」、「光」、「水」の3つが土中にバランスよく供給されるための土中のマット層の裁断(粘土層に切り込みを入れ、空気と水を浸透させやすくする)など。

(3)堆肥・尿散布による生物的改良

除草剤などの農薬は一切使わず、定期的に手入れした土では、土壌微生物が元気に働けます。

良質のチーズをつくるには、生乳中のアミノ酸とカルシウムとがしっかり結びつかなければなりません。
それを助けるエネルギー物質は、牧草由来のカルシウムからしか得ることができません。
ですから、土の中のカルシウムが牧草にきちんと吸収されるような土壌を用意することが必要なのです。

健康な草づくり

牧家が目指す牧草づくり。
それは牛が求める栄養、乳製品になったときの品質、そしてお客さまの健康を総合的に考えた牧草づくりです。
わたしたちは、牛が良い牧草を食べることで健康になり、健康な牛の生乳を使用するから乳製品がおいしくなり、その結果が人の健康や幸せにつながると考えています。

土壌によって、生育に適する牧草も異なります。
スタッフ達はこまめに土壌や牧草の状態を見て牛を放牧する区域を変え、牛たちが一番良い健康状態になるよう気を配っています。

放牧地の草種は多種多様です。イネ科がオーチャードを中心にチモシー、ペレニアルライグラスなど。マメ科が白クローバーを中心に、赤クローバーなど。 除草剤を使用していないので雑草も生えますが、牛たちは自分が食べたい草を選んで食べています。
放牧草を食べているときの牛は、とても幸せそうです。

健康な牛づくり

牧家の牛はとても健康です。約50haの放牧地で牧草を好きなだけ食べ、放牧地と搾乳施設までの往復だけでも1日に数万歩も歩きます。国内の平均的な乳牛に比べ、経済的寿命も長めです。
牧家の牛はとてもきれいです。雨による天然のシャワーと、歩いて蹄が自然に削られるため、きれいな体と脚になります。
また、大変なグルメ牛です。本当においしい草の味を知っているので、常に上質の草を求めます。
牛たちを自由に生活させているので、人間と同様に牛社会においてもつきあいはとても重要です。しかし放牧には自由行動もあれば団体行動もあります。彼女らの個性を生かしながら、厳しくしつけたり優しく接したりして、人間と一緒に仕事をし、コミュニケーションできる牛に育てています。

徹底的な衛生と丁寧さにこだわる搾乳

本物の生乳づくりの、最後の仕上げを担う搾乳。
基本は、まず牛の乳頭を1頭1頭丹念に拭くこと。これで雑菌の混入が大幅に減り、牛たちがリラックスして搾乳に望みます。
また、前搾り(※)の徹底ができているので、乳房炎の疑いがある体細胞の多い牛を、いち早く発見することができます。
搾乳施設は大変衛生的です。清掃はもちろんのこと、搾乳機器や牛乳ラインは、細かい部分まで洗浄を毎日徹底しています。
わたしたちはフォスマチック(体細胞数測定機器)、ミルコスキャン(乳成分測定機器)などの検査機械も充実させ、自社の品質管理室と連動して乳質管理を行っています。

※前搾り…搾乳器をつける前に、2〜3回ずつ手で4つの乳房の乳を搾る事です。

原料乳の新鮮さと良さを最優先に重んじた加工

工場には毎朝、自社牧場のほかに、JA伊達市管内の酪農家から生乳が入ってきます。すべての生乳が、厳しい自社基準に合格した良質で新鮮なものです。
生産者が精魂込めてつくった良質な生乳を、新鮮なうちに、乳質を無にしないよう、衛生的な環境の下で必要最低限の加工を施し、安全な製品にして出荷すること。それが、加工・製造のポリシーです。
特に飲用乳の場合は、生乳をできるだけ短時間のうちに製品化し、お届けするように努めています。
わたしたちが扱う生乳は、北海道内で常にトップクラスの衛生的乳質を維持するもの。ですから殺菌は生乳の変性をできる限り抑えるために、最高でも95℃15秒の高温殺菌にとどめ、受け入れから遅くても7時間以内にHACCP手法管理のもとで製品化します。(飲用乳の場合)

原料から製品、そして関わるスタッフの品質を管理

わたしたちの品質管理は、大きく3つのジャンルから構成されます。

(1) 第一は、原料から製造、出荷までの工程に関わる環境管理、改善です。
牧場においては特に搾乳施設や器具の衛生管理と工程管理。
工場においてはHACCPに基づく衛生管理法によって監視しており、総合衛生管理製造過程(HACCP)の承認を受けています。(※)

(2) 次に、生産・製造・販売までの多岐にわたる各種検査業務です。
かたちだけの安全・安心ではなく、確信を持ってお届けしたいから、原料乳に関しては乳等省令の品質管理項目数6に対して、わたしたちは23項目もの検査を慣行し、より厳しい眼で安全を見守っています。

(3) また、従業員一人一人の意識や技術レベルを上げるために、啓蒙活動を行っています。
スタッフへの衛生セミナーの開催や、施設・店舗の視察などです。
安全な製品は、機械やシステムに任せるものではなく、従業員の意識から生まれ、保障されるものだと考えます。

※…厚生労働省発北海厚1111第1号

地元を中心とした、全てのお客様のために・・・

地産地消(=地元の新鮮な食材をいちばん近い地元の人たちに味わっていただく) 、
身土不二(=その土地に長年培われた食べ物が、その土地に暮らす人間の体にとっていちばん優しい) 、
といった言葉を耳にします。
わたしたちの販売方針もまさにそれで、まずは地元の人たちに愛される商品でありたい、そして微力でも、地元の人たちの健康に役立ちたい、と考えています。
2000年8月から地元の小中学校へ、JA伊達管内酪農家の生乳限定使用の学校給食牛乳の供給を開始しました。

それまでUHT牛乳の味に慣れていた生徒さんたちから、「牛乳の味が変わった」という敏感な反応をいただき、製造メーカーとしては身の引き締まる思いもしましたが、徐々に牛乳を残す生徒さんが減少していき、「新鮮な地元産牛乳の味」が理解されていったことに喜びを感じました。
現在では、近隣市町村約26校、約3,885名の生徒さん(2017年3月現在)に、地元産の新鮮で安全安心な牛乳をお届けしています。
これは地元の酪農家さんとわたしたち乳業メーカーの喜びでもあり、誇りでもあります。